身の回りの世話が中心の仕事

ショートステイ(短期入所生活介護)は高齢者や要支援・要介護認定を受けている人を対象とした宿泊施設だ。ショートステイでの介護士の仕事は、食事介助や排泄、入浴介助などの身体介護や、洗濯や掃除などの身の回りの世話を中心としたサポートを行う。仕事内容としては、一般的な介護施設で行う内容とほとんど変わらない。また、ショートステイは分類としては在宅サービスとなり、利用者が施設に来る際や自宅に帰る際には送迎を行うのも仕事である。

さらに、ショートステイは宿泊施設のため、夜勤がある。夜勤専従スタッフの需要も多いだろう。ショートステイは、普段在宅介護で生活している人が、家族の介護負担軽減や旅行、冠婚葬祭などで在宅介護が難しい場合の他、利用者の心身の機能維持などのために一時的な緊急手段として利用できるサービスだ。普段は家庭で生活できるため、自立して生活できる人も多く、介護の負担も軽い傾向がある。夜勤に関しても、巡回が中心でそれほど負担はないだろう。気になるなら、一日の流れなど、ショートステイでの仕事内容についてより詳しく調べてみるといい。

利用期間は原則として要支援の場合は連続9~18日、要介護の場合は連続24~30日までだ。こうした仕組みから、一人の利用者と過ごす時間は短く、じっくり時間をかけて信頼関係を築いていくのは難しいことが多い。ショートステイは特養や有料老人ホームに併設されていることが多く、ショートステイのみの介護職員としてではなく、特養や有料老人ホームでの介護職員として働きながらショートステイの担当を受け持つことも少なくないだろう。ショートステイは短期で様々な利用者の世話をするため、短期間に色々な経験を積めるのが特徴だ。